このことの奥深さは、すぐには分からないかもしれません。それでも、意味が分かるようになるまで黙想する価値があります。わたしたちはいつも、大きな喜びをもって典礼暦の主要な祝祭日を迎えるべきですが、年間が与えてくれる機会を決して軽んじてはなりません。年間は、決して平凡とはいえない仕方で、聖体と聖書を受け入れる機会を与えてくれます。聖体祭儀にあずかるときも、聖書を深く思い巡らすときも、その一つひとつを、ただ主がわたしたちの主であるという理由で、主を愛し、礼拝する機会として受け止めなければなりません。イエスは、いついかなるときも、あらゆる賛美と礼拝と礼賛を受けるにふさわしい方です。そして、大きな祝祭日の華やぎがすべて取り去られても、わたしたちにはなお、地上で最も偉大な行為が残されているのです。
本書は、カトリック日々の黙想シリーズのうち、年間の34週を扱う全2巻の第1巻です。一年を通して毎日ミサにあずかることはできないかもしれませんが、一年を通して聖書に親しみ、その深みに入ることはできます。本書の目的は、年間第1週から第17週まで、日々の福音を通してわたしたちに示される主の言葉に、皆さんがより深く入っていけるよう助けることです。
福音書には、わたしたちの人生を変える限りない力があります。福音書は神の言葉だからです。神の言葉である福音書は、イエスの言葉を書き留めた記録にとどまりません。福音書は、キリストご自身をわたしたちに示してくれます。ですから、本書に収められた聖書の箇所と、それに添えられた黙想を、祈りのうちに思い巡らす時間を通して、イエスが皆さんにとって、現実に、そして人格的な交わりのうちに、そこにおられる方となってくださることを願っています。日々、主との出会いへと招かれ、その出会いによって皆さんの人生が変えられ、聖なるものとされることを願っています。それは、生きておられる主ご自身に出会うことによってのみ実現します。本書の黙想が、この聖なる歩みの助けとなるよう祈っています。
ペーパーバック版 & 電子書籍版もあります
